【壁紙クロス)】壁紙の歴史

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クロスは表面には柄がついていまして、

その反対側の裏面に糊をつけます。

むかしは刷毛(はけ)といって

ペンキとか塗る毛がはえた工具の

幅広いタイプのヤツで糊をぺたぺたと

塗っていた時代もありました。

襖紙(ふすまがみ)とか屏風紙(びょうぶがみ)

とか障子紙とか、経師屋とか表具屋とか表装の世界の頃です。

その頃には室内の壁などには

柄がある和紙とか織物クロスという

糸を編み込んだ壁紙が流行しておりまして

この壁紙を壁や天井にペタペタ貼るのが

経師屋さん表具屋さんのお仕事でした。

当時は壁の板の段差にパテをするなんて

発想が無かったので、板のつなぎめの

段差を誤魔化すために、袋貼り(ふくろばり)

という施工方法が主流でして、その袋貼りは

習字の紙ぐらいの和紙のはじっこだけに

糊を刷毛で塗りまして、その紙を

レンガを置くようにつなぎ目をずらして

壁1面に貼っていきます。

そうすると、壁一面が角から角まで

袋でおおわれたような状態になります。

すると、どうなるかというと、

極端な話ですが、上下左右のはじっこにしか

糊がついていない状態になるので

真ん中のほうは空気がはいっていて

壁にくっついてない状態になるのです。

するとどうなるのかというと、

壁にくっついてない状態だから、

段差があろうがなかろうが、

テント貼ったみたいになっていますから

わからなくなるのです。

もしも壁に紙がくっついていたら

段差のデコボコのとおりに壁に

紙がくっつきますから段差がわかります。

それが、くっついていなくて

ぴんっ!って段差の部分も含めて

壁のはじっこからはじっこまで

引っぱられている状態になるので

全く段差がわからなくなります。

しかし、むかしの人はなぜこんな

施工を思いついたのかが不思議ですね。

先人の知恵にはいつも脱帽させられます。

それが、もったいない話ですが、

この袋貼りの施工が禁止になってしまいました。

なぜかというと、建築の防炎の基準が

変わりまして、袋貼り施工は火事の時には

紙なので燃えやすいという点で

禁止にされてしまったのです。

それで、段差を目立たなくするためには

現在では「パテ」というセメントのような材料で

段差をフラットにするという施工に変わりました。

そして、壁紙も火事の時には燃えにくい防炎素材に

変化しました。

この頃からは海外から輸入した防炎ビニルクロスが

主流の壁紙になります。

以前は糸を編み込んだ織物クロスや

紙クロスが主流でしたが、

なにか汚れがついて、水ぶきすると

シミになるという難点がありましたが、

ビニルクロスですと、表面がビニール加工

されているので、水や洗剤で洗浄ができるという

画期的な材料が登場しました。

しかも、花柄とかタイル柄とかレンガ柄とか

たくさんのプリントデザインを表現できるので

住宅だけではなくて、店舗などにはかかせない

装飾になっています。

ですので、その店舗のコンセプトも

壁紙でアートとして表現したり、

インテリアコーディネートや

カラーコーディネートの手法でも

たくさんの種類がありますので

多種多様に使い分けて、とても面白い

室内がコーディネートできるように使用されています。

↑↑↑上の写真は私の作業場の天井クロスです♪

でーはー(派手)でしょ(笑)

 

歴史から見ても壁紙は壁のお化粧です。

女性がお化粧をするようにね。

 

失礼な表現になりますが、

どんな下地の状態でも美しく

仕上げる事が可能なのです。

 

どんなに汚れていようが、

デコボコの段差であれ、

ヘンテコな作りの壁でも、

使用する壁紙でかっこよくて

美しい空間に仕上げることが可能です。

 

どうですか?

クロス(壁紙)に興味がわいてきましたか?

これからは出かける先々の店舗や

住宅などの壁や天井を観察してみてください。

その使用しているクロスがその空間を

明るくしていたり、ハイテンションになる

空間を装飾していたり、食事が美味しく

感じられるような空間づくりがされていたりで、

とても面白いですよ♪

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