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【壁紙クロス工具】コークボンド・ボンドコーク

「コークボンド」である。

「ボンドコーク」っても言うのである。

上↑↑↑の写真はタジマのスーパジョイントエックス。

昭和世代にほとんどのクロス屋が使用していたのは

「ジョイントコークA」というのが一般的な

使用材でした。

コーキングといえば、そもそもなんの役割で

使用するのかといいますと、「すきまを埋める」

のと、クロスの「ハクリ防止」と

「接着の補助」と「クロスのキズとかの補修」

でして、とにかくクロス屋の中では

「神様」と言われるぐらい、たくさんの

建築職人を救ってきた救世主なのであります。

もうもうもう、どんな場面でも、このコーキングは

便利かつ、「おたすけ」ツールであり、もはや

これが無いとクロス屋という職業が成り立つのか?

ってぐらいのお助けアイテムでございます。

私が東京都、神奈川県で職人をしていた頃は、このコーキングを

おもてに「見せない」というのが職人の

プライドといいますか、

「俺は誰のたすけもいらない!

ごまかしなんかしない!」

なんつって、かっこいいスタイルなのか

なんなのかわからへん、こだわりがありまして、

接着力を高める為だけに

コーキングを壁にクロスを貼る前に

先に充填しておく「ウチコーク」なる

内側にコーキングしちゃうよ♡って技があります。

そうすることで、クロスの内側で強力な接着力で

壁とクロスとをささえるので、年月がたっても

壁とクロスの剥離が起きないという

素晴らしい施工方法があります。

クロス(壁紙)は年月がたちますと、

ビニール加工がされていますので収縮が

はじまります。

たまに道路に落ちているビニール袋がカチカチに

硬くなって破れていたりする現象と同じことで

ビニール製品は硬くなり縮んでくる性質ですので。

だがしかしっ!ですが、私が正直、沖縄に帰沖して

職人にもどって驚いたのが、なんと沖縄では

ウチコークをするのではなくて、外側に

普通にぶっとくコーキングしていたのです。

「え?え?いいの?」みたいに思いました。

東京都、神奈川県では、コーキングをなるだけ

見せないやり方が普通でしたので、

沖縄の普通がコーキングを外側で

太く入れるという、カルチャーショックが

ありまして、色々な人にその理由を確認した

ところ、建築会社や不動産会社の指示で

そうやっているとのこと。

なぜかというと、沖縄県はとにかく

「湿気※しっけ」がパネェので、日本の四季の

ような、寒暖の差が激しすぎて、ビニルクロスが

「結露※けつろ」しやすいのです。

すると、壁紙が冷えたり温まったりを常に繰り返す

ものですから、どうしてもクロスの縮みが速すぎて、

ウチコークという、コーキングを見せない

こだわり施工をしても、数年もたてばクロスと

壁のキワからクロスが反り返ってきて剥がれてくる

という現象になるパターンが多いらしいのです。

建築会社や不動産会社は、クロス施工後にも

メンテナンスという形で住宅のオーナーや

共同住宅のオーナーと関わりますから、

数年後のクロスの状態を見ることが多いので、

コーキングを外側からぶっとく入れる施工

のほうが、コーキングのキレも無ければ

クロスの剥がれもないらしいです。

だから、内地から来た職人さんが

沖縄県の職人はコーキングで「ごまかし施工」

をしていて、こだわりを持っていないって

思うらしいですが、こういった沖縄県の

環境の事情があって、コーキングを外側から

ぶっとく入れる施工なんだということを

ご了承ください。

しかし、コーキングの話だけでこんなに

長々とつらつらと書けるもんだなと

驚いているところで

上↑↑↑の写真が私が施工で使用しているDIY作品の

コーキング入れです。

水のペットボトルの底をカッターで切って

切り口でコーキングが切れないように

100均のペットボトル用の入れ物を

かぶせてテープで巻いて、家具の

滑り止めゴムをテープで巻いて

コーキング入れとして使用しています。

コーキング入れ専用の腰袋もありますが、

私の場合は、なんか使いずらかったり

したので、このスタイルが楽ですね。

ベルトに通す腰袋は2個まででしたら

なんかバランスが良い感じがしているので

あまり、がちゃがちゃとたくさんの

腰袋をつけていると、施工中に

意味がわかんなくなるので。

まぁ、私が言っていることも

意味わかんないと思いますが(笑)


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